「土着と越境」
撮影:渞忠之|モデル:前田新奈、末吉ひろし|ヘアメイク:AG|企画、衣裳:さとうみち代
About Gazaa
GAZAA:発音はギャザア。発音から推測される通りgatherからの造語です。
→gather-ing, to-gether, gather-skirt
集める。収穫する。蓄積する。推測する。(知恵を)絞る。(衣服などを)体に引き寄せる。(人を)しっかり抱き寄せる。
人が集まって何かを創り上げる過程は面白い。人と人が影響しあうことで思わぬアイデアが生まれる。
GAZAAの目指す「衣」
「衣」と「身体」
日々踊りの衣と向き合っている私にとって、身体を抜きにして衣を考える事はできません。何故なら、衣は単独ではいられない、それだけでは完全な形とは言えません。その内側に身体を包み身体と共鳴することで生き始める存在だからです。平面だった布が身体を包んで立体となり、布の質感が身体と呼応し踊りの軌跡として立ち上がる時、着る「身体」と身につけた「衣」と「動き」が一つに統合され「躍動」が生まれます。
第二の皮膚として衣は、内在するイメージを、身体が持っている記憶を、視覚化し表出する媒介(間)です。
布そのものを表現素材とし「身体」と共鳴する「衣」を目指しています。
さとうみち代
衣裳家
武蔵野美術大学にてテキスタイルデザインを専攻。卒業後、内装材メーカーでテキスタイルデザイナーとして企画、デザインに従事。顔の見える物作りがしたいという思いから文化服装学院二部に入学、在学中より工房でバレエ、オペラの衣裳製作に携わる。
その後コスチュームデザイナーのアシスタントを経てGAZAAを立ち上げる。動きやすさとシルエットの美しさ、機能とデザインを兼ね備えた衣裳のあり方を追求している。
2007年三鷹天命反転住宅における「morphing~家と体の間の、服~」展示&パフォーマンスをきっかけに、「服」と「身体」の関わり方を提案するmorphingPJを展開。
東日本大震災で自然の脅威を目のあたりにし、その後岩手の郷土芸能を題材にした作品に従事し現地に赴いた体験から自然と人間、芸能の歴史、アジア人の身体性を捉え直す取り組みを始める。
[展示&パフォーマンス]
2007 「morphing~家と体の間の、服~」(三鷹天命反転住宅)
2008 「Vexatio +Morphing」(セルバンテス文化センター東京)
2008 「morphing~家の延長になる、服~」(横浜ザイム)
2011 「morphing~言葉とイメージの間の、服~」(三鷹天命反転住宅)
日々の活動:GAZAA Instagram